数人で市場を混乱させることができるのは、「マルチプル(倍率)」と呼ばれる新しい経済の道具が使えるようになったからだ。ユーロが売り浴びせられた局面などでは、自己資金の30倍ものマルチプルで空売りしてくるヘッジファンドがあった。このような攻撃に曝されると、大きな経済であっても一気に変調してしまう。中央銀行が買い支えようとしても、相手はマルチプルという“飛び道具”を使っているので、効き目は薄い。