現在、我々が学ぶべき成功例の一つは、イギリスの「鉄の女」マーガレット・サッチャー元首相が指し示した実践的な経済学だ。サッチャーが登場するまでのイギリスは、(今の日本と似て)暗く将来展望のない“灰色の国”だった。暗雲に覆われた自国の内実を見て、若く優秀な人材の多くはアメリカなど海外に新天地を求めるしかないと考え、人材流出が続いていた。そこで、サッチャーは「小さな政府」を標榜し、電話・ガス・航空・水道などの国営企業を相次いで民営化。新・自由主義の下で、起業を促進するとともに、外国の資本も積極的に導入した。