レーガン税制により、アメリカでは減税でキャッシュリッチになった個人の富裕層や業績の良い民間企業がどんどんお金を使い始めて国内消費が急激に拡大した。さらに規制撤廃によってオイルマネーを中心に世界中からアメリカにお金が集まってくるようになり、景気が一気に上向いてアメリカ全体がバラ色になった。つまり、レーガン改革は年金改革と税制改革と規制撤廃をワンセットの政策パッケージとして行なったため、国民はどこからどこまでが暗い話で、どこからどこまでが明るい話かわからなくなり、年金が大幅カットされてもデモや暴動が起きることはなかったのである。言い換えれば、アメリカ人は所得税率が大幅に下がったうえに景気が良くなったことで「希望」が大きく膨らみ、年金改革の「痛み」を忘れることができたと言える。