1995年から2005年までの10年間にGDP(国内総生産)成長率の8割以上を担っていたともいわれるベビーブーマー世代が一気に消費を手控えたのだ。彼らは戦後アメリカの消費文化の象徴だった。大きな家を2~3軒所有し、南部にも老後を過ごすための別荘を買い求め、車を3台持って、ブランドにもこだわっていた。彼らの旺盛な消費欲を支えていたのは、確定拠出型年金の「401k」や株などの資産だった。ところが、リーマン・ショックで、いきなり積み上がっていたはずの運用益が吹き飛び、引退後の生活に十分な貯えがないということになった。