数字の見方を身につけたいのなら、私の『ビジネスマンのための「数字力」養成講座』が一番わかりやすいでしょう。数字を読むための7つの基本、5つの習慣、そして陥りがちな罠にわけて書いており、本当に役立つ本と自負しています。

難しい本を読みたいならシュンペーターとフィッシャーという両経済学者の考え方の違いを描き、吉野作造賞を受賞した『経済論戦は甦る』がいいと思います。同じ著者の近刊『中央銀行は闘う』も素晴らしい内容です。金融をじっくり勉強するなら、白川方明・日銀総裁が書いた『現代の金融政策』です。私は今でもこの本を机上に置いて、わからないことがあると読み返しています。

『東大生が書いたやさしい経済の教科書』
東京大学赤門Economist著、インデックスコミュニケーションズ、2005
タイトルの通り、東大経済学部の学生12人が書いた。くだけた体裁で読みやすい。

『バフェットの教訓』
メアリー・バフェットほか著、徳間書店、2008
ウォーレン・バフェットを身近に見てきた人間が、その考え方の要諦をまとめた。

『ビジネスマンのための「数字力」養成講座』
小宮一慶著、ディスカヴァー21、2008
豊富な事例とともに数字の見方を指南してくれる。

『経済論戦は甦る』
竹森俊平著、日経ビジネス人文庫、2007
現在の経済状況を考える示唆をも与えてくれる名著。

『現代の金融政策』
白川方明著、日本経済新聞出版社、2008
日銀を率いる白川総裁の考え方を知っておくことは金融政策を占ううえで重要。