日本人は根回しをし、少しずつの変化しか受け入れないというのは、実はウソではないかと私は思っている。むしろ恨みをいつまでも覚えている国民とは異なり、新しい現実が与えられたらパッと変わってしまうという点において、日本人の変わり身の早さは世界一、と言えるのではなかろうか。日本の企業は業界が危機に陥るといち早く変身する。銅線がダメになって光ファイバーの時代になり、住友電工は世界的なガラス繊維の会社になってしまった。銅屋がガラス屋になり得た例は世界でも他にはほとんどない。