政治の望ましいあり方の一つとして、「二大政党」ということがよく言われる。しかし実は、日本の場合、二大政党制になれない理由があるのだ。それは日本における最大の政党、つまり自民党が、党としての共通理念を持たないたんなる集合体になっており、このため、たとえば社会党が打ち出した「労働者」というアンチテーゼが、アンチテーゼたり得なくなっているからだ。