果たしてODAは、それほど途上国のためになっているのかきわめて疑問である。確かに海外青年協力隊や技術者の養成など、役立っている面が一部にはあると思うが、多くの場合、被援助国側が記念碑的事業をしたがるため、たとえば不必要に頑丈な橋(ザイール)や、一部の人にしか役に立たない近代的病院(スリランカ)を建設するなど、これが有効に使われているという確証がない。またそのような立派な設備をつくっても現地の人々にはメンテナンス(保守・維持)ができない。そのために、さらに援助を要請するという悪循環に陥る。中南米におけるアメリカの経験でも、このようなことが常に問題となった。