たとえば単位面積当たりの道路の延長距離をみてみよう。今や日本はアメリカの四・四倍、西ドイツの一・五倍に達している。にもかかわらず車の動くスピードという観点からみると、日本の道路交通事情が惨憺たるものであることに異論を差しはさむ人は少ないだろう。つまり、延長距離という量的指標はもはや今日のニーズにそぐわないのである。日本は他国に比べて道路が少ないのではなく、悪いのである。