99.7ドルの自転車を段ボール箱に入れて日本に持って帰ってきたら、組立代に8000円とられた。アメリカでは10ドル(1300円)である。しかし組み立ててしまって持ち帰るわけにいかないので、この方程式では日本に上陸させればそれで2万円を超えてしまう。一時間半の組立労賃が8000円というのは、時給50ドル近い。アルバイトや出かせぎ労働者の豊富な国では、こうした単純作業の労賃は日本の五分の一以下である。閉鎖社会日本の縮図が一台の自転車に凝縮されているのである。