有名国公立大学30の就職率
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有名国公立大学30の就職率

意外に思うのは、誰もが就職に強いと認める有名私大・国立大の多くがランク外、または下位に甘んじていることである。慶應大77.3%、早稲田72.4%はともにランク外。かろうじて上智大が52位(82.6%)、立命館が65位(80.6%)に顔を出している。国立大もしかり。金融・保険など大手一流企業への就職率の高さに定評がある一橋大で21位(87.5%)、大阪大51位(82.7%)、京都大74位(80.1%)。東大に至っては62.9%とはるか圏外で、順位も定かではない。

その理由を、大学通信の安田賢治・常務取締役はこう分析する。

「有名大学は大手志向が強いので、意中企業の採用枠減少を見て留年を決めた人、国家公務員狙いに切り替えた人、海外留学した人などが今年はかなり多かった」

有名私立大学30の就職率
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有名私立大学30の就職率

もともといわゆるマンモス大学になると、就職結果を就職課に報告しない人がいる。大学側も必死に追跡するが、個人情報保護法の問題もあって限界がある。中には、卒業証書と引き換えに就職先の開示を迫る大学もあるそうだ。ここが、国家資格者養成校的な大学や地方大学との違い。また、地方の大学、学生数の少ない大学ほど、学生と就職課のパイプは太いものだ。

就職率の数字が低いからといって、就職力が弱いということにはもちろんならない。