「家族内互助」で記録はシビアに運用はゆるく

貸し金簿の良い点をまとめてみると、親と子供がお互いの都合によって、返す時期、期間、金額、金利などを自由自在に決められる点にあります。

親が老後資金をまったく心配しなくてもいい状態であれば強硬に返済を迫る必要はないし、親の資金繰りが切迫した状態にあって、しかも子供の側に余裕があるのなら、ある期間に集中的に返してもらってもいい。

貸し金簿とは、いわば家族間の簡易借用証書です。この簡易借用証書の存在によって、家族は一種の互助会のような機能を持つことになるのです。

金融機関のように四角四面のやり取りをするのではなく、お互いの状況を理解し合った上で融通し合う互助会です。この「ゆるさ」こそ、貸し金簿のいいところです。

しかし、いくらゆるいといっても、貸借の証拠となる数字が存在しなければ、互助機能は作動しません。記録はシビアに、運用はゆるく。これが、貸し金簿を上手に利用するためのポイントです。

山本式おすすめ貸し金簿のつけ方
大学1年生の入学時点からスタート。衣食住に関する部分は親が負担。学費と大学生活に関わる部分を貸し付けると、私立文系の場合でだいたい700万円超に。子供2人で1500万円近くとなる。どこまでを親の負担とするかも話し合いで決めるといい。