企業の機能は、一般に固定費を意味する。半導体メーカーを例にとると、技術部門のコストがその企業の全コストの二〇パーセントにも達している場合がある。こうした部門の働きは、設備というものの性質によく似ている。つまり技術陣の規模にはある閾(しきい)値があって、それを越えると連続的な改善、改良を期待できるが、それ以下だと、何事によらずうまくいかないようだ。

販売機能もまた、固定費である。といっても、流通販売業者の類に大きく依存することによって、それを変動費とすることも、むろんできないわけではない。

販売機能は、ひとたびところを得れば、安定した企業力となる。他方、閾(しきい)値以下の販売力は恒常的な問題の種にもなりかねない。

こうした諸機能の最適規模は――換言すれば、特定の機能を遂行するに最適の固定費は――戦略的三角関係の残りの二つの重要なプレーヤー、つまり顧客と競合相手のありかたによって定まってくる。