一九五〇年代と一九六〇年代の初めに、日本の成功企業の多くは、製造技術に巨費を投入し、大量の人材を動員した。彼らの力を生み出した根源は、主として生産技術と、(当時の)有利な労働コストであった。

この段階における日本企業の研究開発投資と海外市場投資は、小さかった。というのも、各社すべて、前者については海外から導入した技術に、後者については商社に依存していたからである。

その後、各社は品質管理と製品設計の能力向上に力点を移した。いまではどこの会社も、基礎研究と(自社による)直接的なマーケティングの実施に、きわめて意欲的である。日本企業は、いずれの段階にあっても、次世代に必要な機能別能力の改善に再投資する資金をみごとに生み出してきたのだった。