松下氏は、ひとことで言えば“組織システム型”である。事業部制というシステムを作って、基本的には部下に任せていた。

VTRの規格をめぐってベータ方式とVHS方式が競った時には、自ら700人ぐらいのエンジニアから意見を聞き、自社が開発してきた方式を捨てて子会社の『ビクター』が開発したVHS方式を採用するという決断を下したが、そういう重大局面を除けば、ほとんど分権していた。