私自身、29歳で『日立製作所』を辞めて『マッキンゼー』に入り、日本になかった経営コンサルティング産業を立ち上げたわけだが、入社3~4年目は本当に大変だった。ひとりで7つぐらいのプロジェクトを抱えていたから、自宅に帰り着くのは毎日深夜の11時半ぐらい。それから風呂に入って午前1時頃に寝る。翌朝6時半ぐらいには家を出る。休みも全くとれない。

自宅で家族と一緒に晩飯を食べることができたのは土曜・日曜も含めて年に5、6日しかなかった。そういう状況が1年以上続いて、ついに身体がおかしくなった。妻のジニーから「少しは家で食事をしてほしい」と言われ、「食事のアポイントは秘書にとれ」と答えて、ひどく怒られたこともある。

そこまで徹底して働かねばならない時期が起業家にはつきものだということを、起業家志願者は肝に銘じてもらいたい。