私の経験談になるが、かつてアメリカ東部でしか通用していないマッキンゼーをいかに世界化するか、となった時、我々は「手を挙げた者が事務所長になれる」という新しい組織制度を導入した。(中略)

つまり戦略中心ではなく、人間中心に世界展開を図ったわけだ。理由は極めて単純。「情熱を持っている」ということだ。そうやってスペイン、ポルトガル、インドネシア、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、さらには東欧圏と、猛烈なスピードで世界化していった。その結果、私が入った1972年当時は10か所ぐらいしかなかった事務所が、22年後の94年に辞めた時は70か所ぐらいに増えていた。