プリペイドSIMカードで
通信費節約

「海外出張が頻繁にある」「海外出張が長期間にわたる」のであれば、現地でプリペイドのSIMカードを購入するのも手だ。最近では空港ですぐに契約できる国も増えてきた。現地の携帯電話会社のプランであれば、滞在中、格安でネットを使える。契約もパスポートがあれば問題なく行える。

ここで必要なのが、どのSIMカードでも使えるスマートフォンだ。最近ではNTTドコモのスマートフォンはすべてSIMロックを解除し、海外の携帯電話会社のSIMカードも利用できるようになっている。NTTドコモユーザーであれば、スマートフォンをSIMロック解除して、現地のSIMカードで使い、昔使っていたケータイにいま使っているSIMカードを挿しておけば、日本からの音声通話も着信できる。2台を使い分けることで、通信費の節約になるだろう。

また、SIMロックのかかっていないiPhoneを購入しておくのも便利な方法だ。SIMロックフリーのiPhoneは、海外のアップルストアで手軽に購入できる。これを海外出張用として持っておけば、さまざまな国や地域で、現地のSIMカードを挿して使える。「テザリング」というポータブルWi-Fiルーター代わりにも使えるので、利便性がかなり高い。

「現地でSIMカードを買うのは面倒だし、時間がない」のであれば、国内の空港で貸し出してくれるポータブルWi-Fiルーターが便利だ。国によっては1日数百円の料金だけで、海外でスマートフォンやパソコンからネットに接続できる。私も韓国など1泊2日といった短期間出張の際には、現地での時間が限られているので、空港でポータブルWi-Fiルーターを借りるようにしている。

一方、音声通話を安くするにはどうしたらいいか。海外からかけるのであれば、スマートフォンでSkypeなどの無料通話アプリを使うといいだろう。Skypeから固定電話や携帯電話にも発信できるので、かなり節約できる。

最近ではNTTコミュニケーションズが提供する「050plus」というアプリも便利だ。アプリで050の番号が使え、発信だけでなく着信も可能。発信は国内と同じ電話料金となる(スマートフォンがインターネットに接続されていなくてはならない)。

スマートフォンを活用すれば、これからの海外出張が確実に快適になっていくだろう。