説明を聞き、その中から自分が最もいいと思う方法を選べばいい。このとき、わからない点や疑問があれば、遠慮せずどんどん聞くことが大切だ。そうしたやりとりから、さらに優れた方法が見つかることもある。

だが、「どの提案も納得できない」という場合もある。そのときは別のFPにセカンドオピニオンを求めてもいい。ただ、「家計にウルトラCはありません。何かを我慢したり、地道な努力が必要、という結論になるのがほとんどです」(藤川氏)。

FPへの相談は一般的にアドバイスまでだが、なかには登録や認可を得たうえで保険や投資信託、不動産などの仲介業務を行うところもある。この場合は、提案に基づいて商品を購入することも可能だ。

ただ、こうした商品仲介については、FPが仲介手数料を受け取ることに疑問を感じる人もいるだろう。この点について、神戸氏は次のように説明する。

「仲介業務はあくまでワンストップショッピングが目的です。複数の証券会社や保険会社と提携し、できるだけ多くの商品の中からお客さまに最良のものを選択できるようにしています」

提案を受けて自分で商品を買いに行き、そこで販売員に勧められてまったく違う商品を買ってしまうケースもあるという。それでは、せっかくFPに相談した意味がない。

とはいえ、仲介手数料を目的に不要な商品を勧めるようなFPがいるのも現実。もし強引に特定の商品を勧めるようなら、無視して帰ったほうがいい。そんな目に遭わないためにも、事前にホームページなどで考え方やバックボーンを調べておくことが重要。また、最初に話した段階で違和感を覚えたら、具体的な相談に入るのはやめて、別のFPを探したほうが賢明だ。

経済状況や家庭の事情が変化すれば、プランの修正も必要になる。信頼できるFPと長いつきあいができれば理想的だ。