2012年6月18日(月)

「日常メールの説得力」は英文流で決まる【1】

英文の型に文章構成を借りよう

PRESIDENT 2010年8月2日号

著者
梶山 寿子 かじやま・すみこ
ノンフィクション作家/ジャーナリスト

神戸大学文学部卒業。テレビ局制作部勤務を経て、ニューヨーク大学大学院に留学し修士号を取得。新聞記者を経てフリーに。著書に『鈴木敏文のジブリマジック』『トップ・プロデューサーの仕事術』(日経ビジネス人文庫)、『スクール・アーティスト』(文藝春秋)など。

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ノンフィクション作家 梶山寿子=文 澁谷高晴、永井 浩=撮影
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ビジネスの交渉や言いにくい用件について、簡単かつ、相手の心にググッと響くメールを書けたなら、仕事の効率は数倍アップするはず。冗長になりがちな日本語メールを治療するカギは、世界最強の「ビジネス言語」にあった!

グローバル言語である英語のメールを参考に、日本語ビジネスメールのテクニックを磨く――。

荒唐無稽と思うなかれ。じつは、この手法、非常に理にかなったことなのだ。

改めて言うまでもなく、ビジネスで重要なのは、伝えたいことを相手に正確に伝えることである。「簡潔かつ明瞭に、伝えるべきポイントを押さえる」という英語文書のフレームワークは、この目的のために練り上げられたもの。活用しない手はないだろう。『英文ビジネスレター&Eメールの正しい書き方』の著者で、慶應義塾大学大学院で「コミュニケーション技法」を教える松崎久純さんも、「ビジネスでやり取りするメールでは、文体の好き嫌いは関係ない。効率よく仕事をこなすためにも、英文メールのよいところをとり入れるべきです」と話す。

「英文のビジネス文書には決められた様式や型があり、それを身につければ、あまり考えなくてもちゃんとした文章が書ける。『書くことにはスキルが必要』だというのが、英語圏の共通認識です」

対して日本では、「書き方のスキル」に関する意識が低い。様式やルールも定まっていないため、要領を得ない自己流の作文メールが飛び交うというわけだ。

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