調査概要/「gooリサーチ」とプレジデント編集部の共同調査により、インターネットを通じて全国の20歳以上の男女2014人より回答を得た。男女比はおよそ7:3。調査期間は2010年2月19~22日。アンケート質問の作成には、一橋大学大学院商学研究科 守島基博教授の研究チームの協力を得た。

前回、2年間で働きやすさが低下した結果を紹介したが、原因を仕事量の増加に求めることもできる。「この2年間で仕事の負担が増した」と答えたのは約半数。この傾向は中間管理職ほど顕著で、課長の6割以上が負担増を実感している(図19)。経費削減や人員削減をもっとも強く感じているのもミドル層だ(図20、21)。

「ミドルマネジメント層が会社から放置されているのです。お金も人も足りない状況なのに、会社は中間管理職に自立型人間というラベルを貼り、現場のことは現場で片付けろと突き放す。現場リーダーの悲鳴が聞こえてきますね」(守島基博氏)

それでも報酬で応えてもらえるなら働きがいがあるが、40代後半以降で「年収が減った」が過半数を超えたように、苦労しても報われないのが実情だ(図22)。