[大衆食堂] 大沢食堂

――カレーライスのあまりの辛さにタイ人が泣いて帰った!

「店長の大沢昇さんは、かつて『極真空手の鬼』と恐れられた人物である。いつか『最近は犬の散歩くらいです』と笑っていたが、その散歩とは数時間にわたるジョギングらしく、先に犬がバテてへたり込むということを後で知った」

●東京都文京区本駒込2-1-5 TEL/03-3945-1601 営業時間/11:00~14:00(13:30LO)、18:00~23:00(22:30LO) 日曜・祝日休 全15席 カード不可

1.現役K-1選手など格闘家がよく立ち寄る。「秋元康さんとか小山薫堂さんなんかも来るけど、あの先生は有名人なの?」とは店長の弁。スタミナたっぷりの「ホルモン定食」が人気。700円。
 2.土屋先生の好物「野菜ラーメン」。野菜、豚骨、鳥ガラなどを20時間煮込んでスープを作る。680円。
 3.ビールのつまみには、「チャーシュー・めんま・もやしの3点盛り」を。600円。
 4.名物の「激辛カレー」。850円。あまりの辛さにタイ人が泣いて帰ったという逸話がある。店長いわく「これを食べるとピロリ菌が死ぬらしいよ。今度土屋先生が来たら無理やり食べさせてやりたい」。
 5.店長は1942年生まれ。1970年にバンタム級キックボクシングの世界チャンピオンに輝いた。

[ジャズスポット] FOUR&MORE

――「うるさくて眠れない」土屋ライブはお客が悪態をつく

「ジャズ好きの仲間たちが練習場所を確保するために開いたお店。演奏場所に恵まれないバンドも出演しています。採算は全く度外視というか、赤字たれ流しのまま、打つ手なし。仕事も家庭も犠牲にして、ジャズに打ち込んでます」

●東京都台東区千束2-25-4 TEL/03-3876-5567営業時間/20:00~23:00 不定休(月・火・木・金曜は営業していることが多い) 全15席 全席禁煙 カード不可

1.土屋先生はピアノ担当で、毎月の最終金曜日に演奏することが多い。すべて土屋先生が作曲したものを演奏する。「私たちのジャズは普通のよりは、少しうるさいものでして。素人相手に『これが本当のジャズなのだ』と、したり顔するのが楽しい。だから、ジャズ通やプロの方に来られると困る。できれば、耳の悪い人に来てほしい」と最後は土屋流「迷論理」の展開となった。
 2.ドリンク代、チャージ料は別途問い合わせを。食べ物は置いていないので、持ち込み可だ。ワインは持ち込み料が取られる。
 3.店の壁には、古いジャズのジャケットが貼られていた。
 4.土屋先生直筆の譜面。

(構成・文=樺島弘文 撮影=岡本 凜)