大学1年(1961年)の文化祭、我々応用化学のクラスは「エネルギーの将来」という研究発表のパネル展示会を行うことになった。その準備委員をしていたときに「パトナム・レポート」というアメリカの報告書に出会う。1953年に発表されたこのレポートにはエネルギーの超長期の需給見通しがまとめられていて、「30年で石油は枯渇する」と結論付けていた。

レポートから50年以上が経過した今も、「石油は30年で枯渇する」と言われている。不思議なことにいつの時代も「あと30年」と言われてきた。現状の石油生産量や確認石油埋蔵量に基づく推定だから、掘削技術の進歩などで新しい油田が見つかるたびに石油の寿命は延びるのだ。