今や日本では、年収600万円以下のロウアーミドル以下の中低所得者層が、全世帯の8割近くを占める。日本の常識とされてきた1億総中流社会はもはや崩壊し、所得階層が二極化してその分布がM字型を描く「M字型社会」へと移行してきている――。私は06年に『ロウアーミドルの衝撃』という本を上梓し、その中で日本の社会構造の質的変化をこのように分析したが、M字型カーブはさらに先鋭化して進行し、サラリーマンの所得格差はますます広がっている。