結果として内容が「早すぎる」ということは確かにある。たとえば2001年に出版した『大前研一「新・資本論」』。21世紀の経済はケインズ経済的な実体経済に加えて、ボーダレス経済、サイバー経済、マルチプル(倍率)経済の4つの経済空間で構成されている。それらが相互に作用し、渾然一体となった「見えない経済大陸」では、これまでの経済原則や企業戦略がまったく通用しない事象が次々と起こり、4つの経

済空間を束ねて発想できる者のみが勝ち残る、ということを著した本だ。