マッキンゼーでは五年というのはもう古株である。入社五年でベテランになっていなければ、「去れ」というのが社訓である。これは世界中のマッキンゼーでそうなっており、少なくとも私はそう思って仕事をやっていた。七〇年代のマッキンゼーは、今や世界のトップ企業の会長職にあるルー・ガースナー(IBM会長)やバービー・ゴーラブ(AMEX会長)、フィル・パーセル(モルガン・スタンレー会長)などが新人として大きな仕事をしていた。こちらも負けちゃいられないという雰囲気であった。そんな会社の雰囲気が、私にこの本を書くインセンティブを与えたのかもしれない。