ゆがみを予防するための方法は?

関節には「動く役割のもの」と「固定する役割のもの」の2種類があることをご存じでしょうか。足首は動く、膝は安定、股関節は動く、腰部の背骨は安定というように、役割が交互に配置されています。つまり、それぞれの役割をちゃんと「使う」ことで、ゆがみや痛みを抑えることができるのです。

実は、予防のための「エクササイズ」もちゃんとあります。最初に「お腹を薄くする」。仰向けになり息を吸うときにお腹を膨らませ、吐くときにお腹をできるだけ薄くします。腹部周辺の筋肉が鍛えられ、腰部から骨盤部の「安定」の強化につながります。

次は「胸部の背骨を反らした状態で深呼吸」。丸めたバスタオルなどの上に仰向けに寝転んで深呼吸します(バスタオルは肩甲骨の下あたりに置く)。胸部の背骨の動きが悪い人は、頭が床につきません。このポーズを繰り返すことで、背骨がスムーズに動くようにしていくというわけです。

3つめが「胸部の背骨をねじるエクササイズ」。横向きに寝て上側の股関節と膝を90度に曲げて床におきます。下側の脚はまっすぐに伸ばします。腕をまっすぐ前に伸ばし、両手を合わせた状態から上側の手を開くように移動させ、できるだけ体をねじったら戻します。顔は動いている手を追うようにし、上側の膝は床から離れないように注意しましょう。

健康に近づくための第一歩は、自分の体を「知る」ことだと思います。ご紹介したエクササイズは誰もが実践できる内容ですが、万能というわけではありません。試してみることで「体が変わった」という手応えがあれば、ぜひ本格的なトレーニングなどにも興味をもってほしいと思います。