自信のない人同志の会話になればなるほど、定義でつまづいたり、本論に対する入り方で意見が相違したりする。パーキンソンの第二法則は、意思決定に費された時間の長さは、その意思決定の難かしさに逆比例する、というものである。つまり、やさしいことほど皆が討議に参加し、意思決定に時間がかかるという皮肉である。彼は大学の教授会で、文学部の黒板購入の是非をめぐって大教授どもが「白墨は?」とか「去年買ったのにどうして?」と言って、延々と得意になって審議しているのにいや気がさして、このような類例を「法則化」した。