事業というのは、暴力バーみたいなもので、入場料よりも出口料のほうが高くつく場合が多い。入ってみて、これは大変だと気がついても、代理店にわたした商権、固定費化した下請外注、転用のきかない設備、建屋、引き受け手のない直接員・間接員群、といった具合で、結局、店仕舞いよりは現状延長のほうが安くつく、といった議論が通ってしまう。(中略)

しかし、計画そのものは抜本策ではないから、「さらに一層努力して」人、カネ、物の圧縮に入る、という筋書きが主である。そんな事業に人とカネを大量によこせというような計画は、とっくの昔に本社管理部門のなぶり殺しに合っている。つまりこの種の事業が永遠に飛ばないだろうというのはいわば“裸の王様”であって、だれも口に出して言わないだけで、心の中では見えているのである。