さて、戦略とは何か、という命題で終日講演したわけであるが、結果はどうであったか?

それは、実は二日目の自由討議のときに明らかになったのであるが、戦略なんてどうでもよい、ということなのである。異口同音に出席者から出た質問は、「後継者をどうやって見つけるのか?」「優秀なトップをどのように育てたらよいのか?」「わたしはうまくやってきたけど、今後のことを考えると、とても今自分の会社にいる連中ではできそうにもない。どうしたら組織で動く会社になるのか?」といった「世継ぎ」に関するものばかりであった。

あるいは、創業者の目から見れば世継ぎをうまくやることこそ最高の戦略、と映ったのかも知れない。