オランダはいろいろな意味でわが国と似ており、相互に学び取らなくてはならぬ点が山のようにある。人口密度の高さ、資源のなさ、海洋志向、貿易立国など、国としての生存条件を規定する重要な点での類似点が多い。もちろん相違点も列挙すれば枚挙にいとまがないと思われるが、私自身は海外旅行するときには日本と類似した国にとくに注目し、これがその国の強さ弱さにどのように影響しているかに興味をもって人と話したり、ものを調べたりする。

このような理由で私は、オランダという国に入るとなんとなく緊張の度合いが高まるのを覚える。たとえば、オランダはベルギーとならんで人口密度が世界一高いということを小学校で学んだ人が、東京のような雑踏を予想してスキポール空港に降り立てば、まずその田園風景ぶりに驚いてしまうだろう。