中国では、日本や韓国のメーカーが自社製品の競争力を高めるために集結、ローカルの中国企業とともに巨大な産業クラスターが形成されるようになった。上海を中心に江蘇省南部と浙江省に広がる巨大経済圏を「グレーター上海」という。人口1億5000万人の日本より規模が大きい経済圏だが、このグレーター上海が今や6万社を超える一大産業クラスターになっている。また前述した広東省沿岸部の「珠江デルタ」にも世界中から部品メーカーが集まって、その数は5万社、最盛期の大田区の6倍以上の規模だ。グレーター上海でも珠江デルタでも、高速道路網が充実して、注文した部品や部材がその日のうちにデリバリーできる。日本でつくるよりも、今では上海や広東のほうがよほどジャスト・イン・タイムのモノづくりができるのだ。