新しい製造方法はしばしばコスト低減に大きく寄与することがある。ある工業用製品の例であるが、従来の製造方法で作った場合には単価52円、一方、新しい生産技術を使った場合には44円と、15%のコストダウンが可能であった。新しい生産技術をとり入れたので、金型の減価償却費といった部分でのコストアップがあったが、それにもかかわらず、原材料費の部分で大幅のコストダウンがあったために、全体として15%もコストダウンができたのである。

実はその背景には規模のメリットということがあった。従来の生産技術を使っていた場合の規模のメリットはあまりない。それに比べて新しい生産技術を取り入れた場合の規模のメリットは大きかった。70万個を生産した時には、新しい生産方法の方が単価が低くなる。この企業は120万個の生産レベルにいたために15%安というメリットが得られたのである。