性格の違いを理解し、お互いを認め合えば団結力が高まる

最近、1年間に複数のプロジェクトでそれぞれ異なるチームに参加する社員が増えており、チームの団結度が問題になるケースが増えている。

「彼らにとって一つのチームに心からコミットするのは以前より難しくなっており、リーダーはチームとしての強い一体感を築きにくくなっている」。ノースカロライナ州のセンター・フォー・クリエイティブ・リーダーシップのグローバル・ポートフォリオ担当ディレクター、ケイト・ビーティは、そう指摘する。

団結を築く第一歩は、個々のメンバーの間の絆を強くすることだ。一つの方法は、各人に性格分析テストを受けさせ、その結果をグループに伝えることだ。この経験は信頼を築くだけでなく、メンバーに互いを理解させ、絆を強める働きもする。

オレゴン州のコーチングファーム、ビルディング・チャンピオンのCEO、ダニエル・ハーカビーは、自分のチームのメンバーがうわべの相違点を乗り越えて、他のメンバーも自分と同じく目標達成に励んでいると理解すべきだと思ったとき、この方法を使った。

彼の下で働いていた副社長は、あるメンバーと関わるときは怒りっぽくなる傾向があった。この副社長は効率を重んじる人間で、同僚が決定や期限を守らなかったりすると怠け者ではないかとみなしていた。だが、そのメンバーの性格分析テストの結果が伝えられたとき、彼はそのメンバーが、行動する前に多くのアドバイスをもらうのを好む、包括的思考タイプであることを理解した。性格の違いに気づいたことで、彼はその同僚が自分に劣らず会社のために励んでいると確信できるようになった。