今後、ツイッターは選挙活動の大きな武器に

僕の場合、ツイッターはコミュニケーションメソッドとしての利用価値が高い。本当に貴重な情報交換の場です。1日に2000~3000件、職業、年齢、性別を問わず、たくさんの声が届く。たとえば県産品について、「どこそこで肉巻きおにぎりを売っていた」とか「あそこの商品には知事のイラストが入っていた」といった目撃情報も入ってきます。一方、こちら側から「今が旬の県産品は何か」「次はどういう物産を売り出すか」などを発信して宮崎をPRすることもある。ブログとは一味違ったリアルタイムのライブ感がある新しい媒体だと思います。

意外だったのはネガティブな意見が少ないこと。ブログでは賛否両論ありますけど、ツイッターでは否定的な意見は1%あるかないか。時折、「何で私の呟きをフォローしないんだ」というお叱りを受けることがあります。県民目線、住民視線というなら我々の呟きをフォローすべきだと。でもフォロワーだけで7万人。いただいたご意見や質問にも目を通し切れない。今は1日1~2回、30~40分かけて返事を書いていますけど、精一杯ですね。

僕がフォローしているのは政治家を中心に十数人。好き嫌いや、政治信条的にどうだからということはありません。僕がツイッターを始めたときの先達優先というだけ。だから与野党関係なくフォローしています。

政治家であれば誰しも、今後、ツイッターが選挙活動の大きな武器になると感じているでしょう。携帯電話が出始めの頃、自分の写真を有権者に携帯で撮らせる戦略で選挙に圧勝した政治家がいました。ツイッターの選挙利用もこれからで、法的な整備が必要になってくる。今は選挙期間中にブログの更新ができない。ツイッターもこれに引っかかってくる。しかしブログもツイッターも若い世代を政治に引き込むためには無視できない媒体ですから、広めていかなければならないと思います。

※すべて雑誌掲載当時

(小川 剛=構成 佐粧俊之=撮影)