顧客のアポイントをとる際に悩んでしまうのが、相手はどの時間帯なら迷惑がらずに応じてくれるのかということだ。

これはそれぞれの考え方によるというほかないが、たとえば横田雅俊さんの場合は「朝早く」である。

「業種や役職によって違いますが、私の感覚では、アポイントは始業時間から遅れるほどとりにくくなるというイメージがあります。これは営業を経験した人であれば身に覚えがあると思うのですが、アポをとる側としては、つい、いつなら相手が忙しくないかという考え方をしがちなんです。しかし、相手が忙しくないときなんてないんですよ。ですから電話がつながりやすい時間帯ということでいうと、朝が一番接触できる可能性が高いわけです」

一方、箱田忠昭さんは「人によって違うけれども、朝はイライラしている人が多いという印象があります。夕方はほっとしているから、夕方のほうがいいと思います」という考えだ。

(談=川本 裕子、箱田忠昭、枝廣淳子、丸山 学、横田 雅俊、堀 義人)