エネルギーを循環する
創・蓄・省・調の4機能

制震装置「MGEOエムジオ」(設置イメージ) 地震エネルギーを最大約50%軽減し、建物が倒壊しないのはもちろん、内装仕上げ材など被害そのもののゼロ「損害ゼロ」を目指す。

ミサワホームのスマートハウスのベースになっているのは、優れた断熱性や気密性などの基本性能と、太陽の光や自然の風を最大限に活用する「ECO・微気候デザイン」。なるべく機器に頼らず、「省エネ」で心地よい住環境をつくるための設計手法だ。

これに、太陽光発電システムや、太陽の光と熱を同時に利用できる「カスケードソーラーシステム」による「創エネ」、蓄電池による「蓄エネ」を組み合わせて、住まいをエネルギーの拠点とする。

さらに、電気だけでなくガスや水も含めて家全体のエネルギーを「見える化」する家庭用エネルギー管理システム(HEMS)サービス「enecoco(エネココ)」による「調エネ」機能でエネルギーを最適に制御し、住む人が上手にエネルギーを使いこなせるようにバックアップする。

大収納空間「蔵」 居室をすっきり片づけられるだけでなく、地震などの際、家内事故の危険から身を守りやすくなる。もちろん備蓄倉庫の機能も果たす。

また、繰り返す地震にも効果を発揮する、独自開発の制震装置「MGEO(エムジオ)」や、水や食料を備蓄できる大収納空間「蔵」などを搭載することで非常時の備えも万全だ。

今後、国の主導によって技術や機器の規格化・標準化が進み、スマートコミュニティの構築が加速していくことが予想されている。ミサワホームのスマートハウスは、プラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)との間で双方向にエネルギーをやりとりするための先行配線や、設備・家電の操作や制御のための通信ケーブル設置も提案する。

住まいは、将来にわたり何十年もの間、世代を超えて生命を育み、財産を守り、暮らしを支えるという役割を持つ。そこには今後、社会がどのように変化していくのか、未来を見据えた構想力が欠かせない。