首都圏を中心に、小型スーパーの出店が目立ち始めた。住宅街や商店街の一角にあり、売り場面積は既存のコンビニエンスストアと同程度だ。

代表的なブランドはイオン系列の「まいばすけっと」、ローソンが展開する生鮮コンビニ「ローソンストア100」、マルエツによる「マルエツプチ」。なかでもイオンは昨年9月、まいばすけっと株式会社を設立しこの事業に本気で取り組む姿勢を明らかにした。

プリモリサーチジャパンの鈴木孝之氏はいう。「背景にあるのは高齢化と都市部への人口集中です。彼らは車を持たず行動範囲が狭い。ところが商店街の衰退やスーパーの撤退でそのニーズに応えられる店はない。それにいち早く目をつけたのがイオンだった」。

まいばすけっとは2005年の初出店以来店舗数を急拡大させ、現在は東京都・神奈川県で約250店舗を展開する。

「いまは首都圏中心ですが、全国の都市部に広まる余地はあります。高齢者も単身世帯も全国で増えている。たとえばイオン北海道は今年春、札幌中心部に同様の小型スーパーを出店すると発表しています」(鈴木氏)

農林水産省の調査によれば、生鮮食料品店への距離が500m以上かつ車を保有しない「買い物難民」の比率は三大都市圏より地方圏のほうが多い。

「成功の鍵は物件開発力です。取り扱い品目数の多さや物流の効率化を考えると、1000店はないと採算が取れない。イトーヨーカ堂など他社も参入していますが、まずは様子見といったところ。イオンがうまくいけば、追随する動きも出てくるでしょう」(同)