米国における未公開株取引の実態

secondmarketの未公開株売買のホームページ(画像を拡大
sharespostのホームページ(画像を拡大

未上場株式が、証券取引所以外で取引されている場所としては、「セカンドマーケット(secondmarket)」や、「シェアズポスト(sharespost)」といったところがあります。

シェアズポストのホームページの「Most Active」という項目(下記)を見ていただくと、Facebook(ご存知SNS)、Twitter(ご存知SNS)、Yelp(レストラン口コミサイト)等の銘柄が売買されているようです。(※これは、FacebookやYelpの上場前、2012年1月16日のものです)

米国の「secondmarket」等では、未上場株式にも関わらず、Twitterなどの株が大量に取引されていると言われています。今回は、米国の未上場株取引の現状をみてみましょう。

下表の右側に「IMPLIED VALUE」 とあるのが、取引されている株価から逆算した企業価値(株主資本価値)だと思いますが、これが、Facebookで753億ドル(1ドル77円として約5.8兆円)、Twitterで92億ドル(同7000億円)、Yelpですら19億ドル(同1460億円)もの価値となっています。

シェアズポストの「MOST ACTIVE」銘柄(※2012年1月16日現在)

ただし、ここで取引されている株は、(おそらく)売買する投資家に対して会社から会計監査済の財務諸表等の情報が開示された上で形成された株価ではなく、(会社が基本的に「いいこと」だけを公表して)TechCrunch等に掲載された記事などを見ている投資家等によって形成された株価であり、しかも「MOST ACTIVE」とはいえ、上場企業より流動性ははるかに低いでしょうから、当然のことながら、この「IMPLIED VALUE」が、これらの企業の適正な企業価値を表しているとは全く言えないと思います。

■米国の売買状況

野村総合研究所の大崎貞和氏の「米国における未公開株取引」という資料は、日米における未公開株の取引を概観するのに大いに参考になりま す。この資料によると、「OTC Bulletin Board」は3,000以上の株式が登録され、1日あたり70百万ドル以上の取引があるようですし、「ピンクシート」も2011年10月31日時点で登 録銘柄数10,121、一日取引金額5億ドル、約定件数66,782といったことになっており、日本とは売買高が3桁(千倍)規模で違うようです。