子供世代にも人気のある「論破王」こと、ひろゆきさん。「それって、あなたの感想ですよね?」といったトーク番組内でしばしば繰り出すフレーズを口まねする子供も多い。そこで、雑誌『プレジデントFamily』が、「もし、子供が実際にそんな口答えをしたら、どう言い返しますか」と質問すると――(後編/全2回)。

※本稿は、『プレジデントFamily2022年夏号』の一部を再編集したものです。

『プレジデントFamily2022年夏号』より

Q 子供の可能性を広げる言葉、つぶす言葉を教えてください。

A「教科書を開いて偉いね」と努力を褒めて。

親が子供にかけて可能性を広げられる言葉って少ないと思いますよ。なぜなら、言葉をかけること自体が子供のやる気を失わせてしまう可能性が高いからです。

親って「勉強しなさい」ってよく言うじゃないですか。親としては何も言わないのが怖いからつい言っちゃうと思うんですけど。でも「やりなさい」って言葉にした時点で、子供には“やりたくないこと”として刷り込まれてしまうんです。

僕は小さいころ、親に「残さず食べなさい」と言われて育ったんです。だから、食事が、残さず食べなくちゃいけない時間=嫌な時間と刷り込まれてしまいました。

可能性を広げたいならとにかく褒めるしかないと思います。例えば、100点満点のテストで20点しか取れなかったとしても、20点取れたことを褒める。次に21点を取ったら1点増えたことを褒める……というように、成長のプロセスを褒めてやると「点数が上がると褒められるんだ」と子供は調子に乗って勉強し始めるはずです。

子供の努力を褒めるというのは長期的に見ても正しいことだと思います。テストの前に子供が教科書を開いて勉強していたら、「教科書を見て偉いね」と努力を褒めるんです。

自分にとって意味があると思ってやったことを褒められたら人は嬉しくなるので、どんどん努力を続けたくなると思いますよ。

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