なぜアイデアがたくさん必要かといえば、ダメな人の特徴は、一つアイデアを持つとすぐに事業化しようとするからである。成功するアイデアというのは、マーケットで実際にトライしたものが一〇あったら、そのうちの一つである。ダメな会社はもっと少ない。このすごい指数関数を頭に入れておかないと、アイデアの乏しい会社は三つくらいのアイデアを全部開発するから開発費がかかりすぎる。そして、それをまた全部マーケットに乗せるから、マーケットコストも膨大になる。結果はすべて失敗し、「出すと負け」が常態化する。そうするともう何をやってもダメだ、ということになり、人々は新しいことをやらなくなる。