テレビを見ているときも同様である。「自分だったらシナリオはこう書く」とか、「あの物語は終わり方が違う」とか、考える素材はいくらでもある。一五秒や二〇秒のスポット広告でも、「自分だったらこのタレントを起用してこういうことを言わせるのに」と、一つ見るごとに画面を消して三〇秒考える。そしてまたコマーシャルを見たら、自分だったらどうするかを、パッと考える。テレビを漫然と見るというのは受け身になることだから、知的にレイジー(怠惰)になるいちばんの元凶である。