一方、GEはどうかというと、一九八一年にジャック・ウェルチが会長になる前となった後とでは事業の内容がガラリと変わった。彼が会長になる前は、GEの事業は電機事業オンリーだったといっていい。文字どおり「ジェネラル・エレクトリック・カンパニー」だった。ところが現在の事業構成はどうかというと、彼が会長になってから導入した事業が五五%を占めている。金融サービス、不動産、NBC、原子力サービス、メンテナンス、マネジメントサービスといった事業が半分以上を占める、いわゆる「ジュネラリー・ノット・エレクトリック・カンパニー」になった。同様に、IBMもコンピュータメーカーというよりは今ではサービス会社、「IBMコンサルティング」といったほうがいい会社になっている。マッキンゼー出身のルー・ガースナーでなければできなかった変身だ。要するに、GEもIBMも自己否定をすることができたから、新たな構想が生まれて、新たな企業へと脱皮できたのである。