いちばんいいのは電車に乗っているとき、あるいはテレビを見ているときだ。電車に乗ったら、中吊り広告を一五ぐらい見つけて、「自分がこの会社(例えば結婚式場)の営業部長だったら、あんな広告はするだろうか」、あるいはこのポスターの商品の会社の広告部長であれば、「もう少し違ったコピーを書くのではないか」とそういうように、誰を対象に何を訴求するのか考えてみるのである。次の駅まで五分だったら、そのあいだにパッパッといくつか案を考えてみる。一週間も続けていると目に入るのは同じ広告になってしまうから、車両を移してやってみる。あるいは車窓から見える看板を対象にやってもよい。これを三カ月も続けると、頭の中が無精ではなくなってくる。