イエスかノーか

2012年 4月29日 (日)

いくつかの等価な案を異なる立場の人々(トップとミドルなど)が活発に意見交換しながら択一してゆくのが望ましいと思われるのに、いつも計画として策定されてくるのは一案で、「これしかありません」ということになっている。

したがってトップの意思決定は選択ではなく、採否すなわちイエスかノーという形にならざるを得ない。ある会社のトップがこのことを嘆いて、「私にできる選択はこの部屋のカーテンの色を決めることと人事しかない」と言ったことがある。トップがときとして、必要以上に人事権をもて遊ぶのは、意外にその他の玩具が奪い去られてしまっているからかも知れない。

出典:

『大前研一の加算混合の発想』(硬直思考からどう脱するか)
大前研一の加算混合の発想

光は赤、青、緑と混ぜてゆくうちにだんだんと減色し、ついには無色になってしまう…流動し、不透明な現代ほど、 この「加算混合の発想」が要求される時代はない。企業参謀としてわが国産業界に「戦略的思考」の芽を植えつけた著者が初めて舞台を国際経済、国内政治・社会に移し、様々の大胆な改革案を世に問う。ベストセラー『新・国富論』の原点。

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