いくつかの等価な案を異なる立場の人々(トップとミドルなど)が活発に意見交換しながら択一してゆくのが望ましいと思われるのに、いつも計画として策定されてくるのは一案で、「これしかありません」ということになっている。

したがってトップの意思決定は選択ではなく、採否すなわちイエスかノーという形にならざるを得ない。ある会社のトップがこのことを嘆いて、「私にできる選択はこの部屋のカーテンの色を決めることと人事しかない」と言ったことがある。トップがときとして、必要以上に人事権をもて遊ぶのは、意外にその他の玩具が奪い去られてしまっているからかも知れない。