戦略経営計画において最も注意しなくてはならないのは、これを謀略や術策と混同しない、ということである。戦略には企業目的がなくてはならない、という言葉でこれを置き換えてもよい。企業の目的というのは、参入した業界の収益性を破壊したり、何千、何万にも及ぶ社員の生活を不安に陥れることではないはずである。優れた戦略を立てるのは、誰にでも明らかな首切りや、泥仕合を避けるためである。この本の中で繰り返し述べてきたように、白か黒かという決着のために血まなこになるよりも、灰色部分の中における効果最大、被害最小の解を見つけることが戦略参謀の役割である。