一方、企業の導入事例も増えている。電話会議をスカイプに切り替えて、通信費を大幅に削減した事例も多い。通話中に自分のパソコン上でファイルを開けば、それを全員で見ることができるので、対面で話すときのように書類や図面を前にして話し合うこともできる。

「欠点を挙げるとすれば、会社でオンラインにしておくと話したい誘惑にかられることでしょうね。仕事など、何かに集中したいときは切っておいたほうがいい」と南氏は笑う。

ちょっとした雑談のために電話するのがはばかられても、スカイプなら気軽に楽しめそうだ。ヨーロッパではティーンが友人とお喋りをするのに使われているという。

距離とコストを一挙に解決する、夢の電話

(1)相手の顔を見ながら、通話が手軽にできる

顔を見ながらの対話が可能となる。相手が海外に居るときは、時差によって相手が起きているかどうかが気になるもの。そのときは、コンタクトリストで相手がオンラインになっているかどうかを確認できる。

(2)通話しながら同時にチャットも簡単にできる

画像をつなげて通話しながら、文字を打ってチャットをしている。会話で話題に上ったURLやメールアドレスを文字ですぐに送ることができるため非常に便利。友人同士であれば、相手の話に文字でツッコミを入れることができる。チャットは複数人で行うことも可能。

(3)会議も一気に円滑になる写真や資料の共有化

通話相手のパソコン上の画面を共有できるため、同じファイルやウェブの画面を同時に見ながら対話することが可能。画面を見ながら詳細を説明することなどもできる。写真を見ながら思い出を話したり、子供が今日描いた絵を説明してくれたり、使い方は様々だ。

※すべて雑誌掲載当時

(市来朋久=撮影)