※プレジデント編集部で全国の1000人を対象にアンケート調査を実施。消費者にとって身近な小売り・サービスの22部門において、いまもっとも好きなブランドを選んでもらいランキングした。回答者は男女各500人、20~60代の各200人。(2010年・雑誌掲載当時)

現在、日本の主要ホテルの多くは大赤字である。「あのホテルならばぜひ泊まってみたい」といったブランドイメージは崩れ、壊滅状態となってきた。

そうした状況の中でも、選ばれ続けるホテルがある。従来から、特に欧米では、新たにホテルを開業する場合に大切なのは、「1に立地、2に立地、3、4がなくて5に立地」と言われてきた。

この「基本中の基本」が、デフレ経済下では大きくモノを言う。ビジネスホテルでトップに選ばれた東横イン。「駅前旅館の鉄筋版」と同社スタッフが称するように、東横インの多くは駅から5分以内にあり、地図を見なくとも、すぐ場所がわかるほど立地がいい。

「ビジネスホテルは、非日常の空間ではなく、日常生活の延長。自宅と同じ感覚で安心して利用してもらえれば」(同社広報)というコンセプトのもと、レンタルパソコンや加湿器、ズボンプレッサーといった設備が気軽に利用できる。