アドバイザー: 内海 大祐プロ 1976年茨城県生まれ。 チャレンジツアーに参戦しながら、ETGS(江連忠ゴルフスタジオ=千葉県)でインストラクターを務める。分かりやすいレッスンには定評があり、ギアへの造詣も深い。

ドライバーの飛距離を、さらに20ヤード伸ばしたい!不可能にも思える願望だが、実はさほど難しい挑戦ではない。スウィングとギアで10ヤードずつアップさせればいいだけだ。そのプラス10ヤードを実現させるためのポイントを教えてもらおう。

スウィングでプラス10ヤード

まずスウィングでプラス10ヤードを実現させるには、主に3つの大切なポイントがあります。ヘッドスピードを上げること。ミート率を向上させること。弾道を、落下してからランが出るドロー系に変えることです。

最初のヘッドスピードを上げる方法ですが、トレーニングをしないでクラブを速く振るには、クラブを速く動かせる土台をつくることです。それは脱力=体から余分な力を抜くこと。特にグリップ、両腕、両肩など、上半身の筋肉や関節を柔らかく保つのです。

飛ばそうと思うと、ほとんどの人が力を入れて振ろうとします。実はこれが逆効果。力を入れるほど体が硬くなり、クラブの一番先にあるヘッドをスムーズに動かせなくなるのです。力とヘッドの加速は反比例するのです。

ですから、まずアドレスで脱力し、体をリラックスさせること。グリップはクラブが持てるだけの強さで十分です。そして脱力状態のままスウィングをスタートさせると、ヘッドの重さが感じられます。これがとても大切で、その重さをトップやダウンスウィングでも感じられれば、ヘッドスピードは驚くほど上げられるのです。

このコツを覚えるには、両手に軍手をはめて練習するといいでしょう。アマチュアは特に右手、右腕に力が入る傾向にありますが、軍手をはめると力を入れて握りにくくなり、手や腕、肩まで余分な力が抜けるからです。

脱力した状態でアドレスしてスウィングすれば、ヘッドの重さを感じられ、ヘッドスピードを上げられる。上半身に力が入っているほどヘッドスピードを上げられない。