2位にはジャパネットたかたが入った。支持率が高いのは、50~60代の人々である。家電量販店まで足を運ぶのが困難だったり、自分でスペックを比較して好きな商品を組み合わせるより、お勧め商品をセットで購入したいという層に人気がありそうだ。

ジャパネットたかたの場合、テレビの通販番組で商品を紹介する高田明社長のインパクトも見逃せない。小売業では、買い物のわくわく感やサプライズの演出がブランドイメージに大きく関係する。独特の語り口で盛り上げる高田社長のプレゼンテーションが、好感度につながっていることは間違いない。

3~7位はカタログ通販各社が名前を連ねた。突き抜けた評価には至らなかったが、これはカタログ通販のエントリーが多くて票が割れたため。カタログ通販そのものは、相変わらず女性を中心に根強い人気があると見ていい。ページを一枚一枚めくるカタログ通販は、店舗でウインドーショッピングをする感覚に通じるものがあるという。プレゼン形式のテレビ通販とはまた違った形で、買い物のわくわく感を楽しめるのだろう。

私の注目企業→QVC、ジュピターショップチャンネル

今回評価の低かった通販専門チャンネルだが、日本版CSI(顧客満足度指数)では両者の顧客満足度はけっして低くない。利用者が少ないため今回の調査では下位に甘んじたが、火がつけば支持が広がる可能性もある。通販大国の韓国やアメリカでは、テレビの専門チャンネルが多数揃っている。日本でも今後のブレークに期待だ。

※すべて雑誌掲載当時

(坂本道浩、宇佐見利明=撮影 ライヴ・アート=図版作成 <マーケッターの眼>小野譲司/村上 敬=構成)